モーター・キャビンを分離&AIによる中央管理で無駄や過剰を解消するコンセプトカー「oto」


若者の車離れが叫ばれて久しいですが、日本での自家用車の普及台数は2017年時点で1世帯当たり1.062台となっており、いまだに多くの人々が自動車を所有していることがわかります。しかし、「自家用車に乗っていない時間」や「1人で6人乗りの自動車を使っている」など、自動車のすべてをフルに有効活用できているかと言われればそうではないという人も多いはず。そんな自動車における無駄を極力省くため、自動車を分解して状況に適したパーツを組み合わせて使うというコンセプトアイデア「oto」が登場しています。

oiio — oto
http://www.oiiostudio.com/#/oto/

「oto」がどんなコンセプトなのかは以下のムービーを見れば一発でわかります。

oto on Vimeo


自動車のイラスト


これに手が伸びてきて……


座席やトランクなどと、モーターやタイヤなどの動力伝達機構に分解されました。


このアイデアを基に作られたコンセプトが「oto」です。


左のキューブ状のものが「キャビン」で、通常の自動車でいうところの座席やトランクに相当します。もちろんエンジンなどは積んでいないのですが、自立できるように足が付いています。


右の平台車のようなものが「モーター」で、ここに動力となるエンジンおよび動力伝達機構が詰め込まれているわけです。このモーターは自分のものを所有してもOKだし、複数人で共有してもOKとなっています。


その理由は、このモーターを人工知能(AI)で中央管理するため。ユーザーが必要な時に必要な場所で使用できるようにAIがモーターを管理してくれるので、自前のものを持っていなくても共用でOKとなるわけです。


このモーターがキャビンの下に滑り込み……


足を折りたたんで収納すれば……


キャビンを移動させることが可能になります。このキャビン部分に人が乗ってもいいし、荷物を積んで輸送してもOKなので、人間の移動手段としてだけでなく輸送手段としても革命を起こすことが可能になります。


さらに、キャビンを積んだモーターが壁に設置された謎の物体に迫ります。


この壁に埋め込まれたL字の装置は垂直輸送用のモーター。


平面移動だけでなく垂直移動も可能になるわけです。


「oto」のシステムを都市単位で導入すれば、AIが全てを管理してくれるので通常の自動車で起きる渋滞の発生も防ぐことが可能。垂直輸送も可能なので、「自宅を出て駐車場から自動車に乗って出発」ではなく「玄関からキャビンに乗って出発」といったこともできそうです。


なお、「oto」はアメリカ・ロサンゼルスで毎年開催されている国際自動車展示会のロサンゼルスオートショーで行われたアイデアコンペのAutoMobility LA Design & Developer Challenge 2017で、最終審査にまで残った5つのコンセプトのうちのひとつ。考案したのはニューヨークにあるデザインスタジオのOiio Studioです。

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