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IBMが2年ごとにクライアントの担当者を入れ替える方針を発表、その理由とは?


IBMのビジネスコンサルティング部門である「Global Technology Services(GTS)」グループで、担当者の割り当てに関する大きな変更が行われようとしています。同グループではこれまで、各担当者が自分のクライアントを長く受け持つ体制を採ってきたとのことですが、今後は2年ごとに担当が入れ替わる形式へと変化する模様です。

IBM to GTS: We want you to 'rotate' clients every two years • The Register
https://www.theregister.co.uk/2018/06/11/ibm_to_gts_we_want_you_to_rotate_clients_every_2_years/

IT・ビジネス関連メディアの「The Register」が入手したという内部メモの内容によると、IBMはGTSのエンジニアに対して現状の担当を2年ごとに変更するよう指示が行われたとのこと。これに対し、一部の従業員からは顧客との関係が悪化すると異議を唱える声が挙がっているといいます。

現状の体制では、現場で働くIBM社員はさまざまなプロジェクトに移行したり、複数の顧客を担当したりできますが、基本的には自分がメインで関わることになる「ホーム」の担当先を持つ状態となっているとのこと。しかし今後はこの体制に手が入れられ、より流動的な組織体制が作られることになるとみられます。「Rotation Model」と題されたGTSの内部メモには、次のような内容が書かれていたとのこと。

「私たちの業界は、激しいスピードで変化しており、それに対応するためのスキルにも同じことがいえます。顧客に対して正しいスキルを正しい場所に、正しいタイミングで提供することは、これまで以上にクリティカルなものとなります。そのために、GTSは変化を遂げています。今後、従業員は24カ月の期間後には既存の担当先を離れてより頻繁に担当が入れ替えられることが求められるモデルへと移行します」


メモには今回の変更の目的について、社内の教育イニシアチブであるIBM Services Academyを活用して、あるいは「ビジネス全体における別の領域」を担当することによって「従業員が新しいスキルを身に付けること」を目的としていると書かれているとのこと。

しかし、この方針は必ずしも全ての関係者に前向きに受け止められてはいない模様です。The Registerが話を聞いた従業員の中には「担当先が持つ複雑な状況を考えると、これでどうやって適切なサービスを提供することができるのでしょうか?新しい担当先に慣れて本腰を入れようという段階で、今度はまた別の新しい担当先を持つことになります。私は顧客にとっていいものではないと確信しています」と話す人もおり、否定的に受け止める声も多数存在している状況。


この背景には、過去数年にわたって続いているIBMの不振も関係している模様です。実に連続22四半期に及んだ低迷から立ち直る兆候を見せつつあるIBMですが、その中でもGTSは苦戦を強いられている部門であり、今後の収益の要となりそうなクラウド部門との区別化が明確になってきているという見方も存在しています。

実際にこの施策が実行に移されるタイミングは不明。IBMはThe Registerの取材に対してコメントを断ったとのことです。

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in メモ, Posted by logx_tm