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取材

自作花火を打ち上げられるシミュレーターや4Kシアターなどで最新の花火が学べる大曲の花火伝統文化継承資料館「はなび・アム」を見てきました


毎年、夏に全国花火競技大会が行われる秋田県大仙市大曲に、2018年8月、花火伝統文化継承資料館「はなび・アム」がオープンしました。4Kシアターや360度カメラによる工場見学など、最新の機材や歴史的価値のある古い資料などが展示されており、花火に関するあらゆる知識が学べるということで、大曲の花火秋の章を見に行く機会に合わせて見学してきましたので、どのような施設なのかレポートします。

花火伝統文化継承資料館
https://hanabimuseum.jp/

場所は、秋田県大仙市大曲大町7番19号です。


JR大曲駅から歩いて9分程、丸子川を渡ってすぐのところにあります。


入り口に到着。はなび・アムは本館と別館があり、まずは企画展を行っている別館へ。


「ありがとう『大曲の花火』を支えた全国の花火師たち」として、花火会社のはんてんが展示されています。この企画展は2018年10月14日まで行われていたもので、2018年10月16日から2019年1月27日までは別の企画展である「大曲の花火グッズ展」が行われるとのこと。


別館には、「花火鑑賞士」の試験に合格した人たちの名札が飾られています。


続いて本館へやってきました。入り口を入ってすぐの壁には、全国花火競技大会の歴代の表彰会社が書かれたパネルが展示してありました。


1階と2階は、多目的ホールや研修室などの公共施設となっており、花火関連の展示は3階・4階となります。3階は花火資料室です。全国各地の花火大会のプログラムやグッズなど、資料として寄贈されたものや、全国花火競技大会の過去の大会提供の動画などが閲覧できるコーナーなどがありますが、この階は撮影禁止となっていました。


4階は、展望室のような眺めの良いガラス張りの部屋となっており、階全体が展示コーナーとなっています。


まずは、壁一面に描かれている花火の歴史から見学。


大きめの椅子かと思いきや、花火の種類を説明する展示コーナーでした。


競技会で打ち上げられる花火のプログラムを見ると「昇曲付三重芯菊先紅光露」など呪文のような名前が付いていることがあります。「花火がどのように上がって、どのような変化の仕方をするか」を表しており、ここでは名前の付け方も解説されています。


部屋の中ほどにある円形の展示コーナーでは、花火の制作工程をたどることができます。


花火工場をバーチャル体験できるモニタです。タッチ操作で360度自在に画像を動かせます。


こちらは、花火玉の大きさと重さが体験できるコーナーです。


直径約15cmの5号玉は、約900g。片手で簡単に持ち上げられました。


10号玉(尺玉)は、直径約30cm、重さは8.5kgになります。かなり重いですが、持ち上げるだけなら何とか大丈夫といったところ。


現在、大曲で打ち上がる花火で最大の大きさの20号(二尺玉)は、直径約60cm、重さは60kgにもなります。こちらの花火玉は、動くと危ないので固定されていました。


続いて「はなび制作工房」へ、こちらは自分でデザインした花火をシミュレーターで打ち上げることができるコーナーです。


花火玉の模型に、色の付いた星の模型を並べていきます。


同心円状に並べて、打ち上げてみると……


四重芯の花火が上がりました。


花火好きのカップルが、八方咲きの花火を作ろうと試行錯誤中。


最終的に作り上げたデザインがこちら。


隙間を空けることで、八方咲きを表現することができました。


順番が回ってきたので、星を並べてみます。


キャラクターや文字を表現する型物という花火の種類に挑戦。


デザインが完成したら、「打上げ」ボタンを押します。


「G」を表現することができました。


実際に作品が打ち上がっている様子は、以下のムービーで確認できます。

花火伝統文化継承資料館「はなび・アム」のはなび制作工房でGIGAZINEの「G」花火を打ち上げてみた - YouTube


最後に、「花火シアター」へ。「大曲の花火秋の章」が行われた10月13日では、順番待ちも発生していました。


花火シアターでは、4Kの動画が正面だけでなく、上部・左右の壁にも映し出されて迫力のある映像が楽しめます。大曲の花火の歴史や花火師自らが大曲の花火の魅力を語る動画と、BGM付きで編集された花火大会の動画が、プログラムとして用意されていました。


映像は、撮影禁止とのことなので、部屋の様子だけ。1番前で見ると頭上に打ち上がる花火を見ることができます。どちらのムービーも大迫力で見られ楽しめるものでしたが、あと1つ花火マニア向けに「この大迫力が味わえる環境で、1つの花火大会もしくは、1つのスターマインをまるごとそのまま体感できるムービーもあるとうれしいな」と思うところ。


花火の歴史や仕組みを1から10まで学ぶことができ、初心者もマニアも楽しめそうな面白い資料館でした。大曲の花火大会へ向かう際には、はなび・アムで花火についてより詳しい知識を蓄えてから花火大会へ向かうのもおすすめのルートです。

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in 取材, Posted by darkhorse_logmk